11日、午前中の委員会・本会議に続いて、午後から研修がありました。「人権のいま、これから」と題して、激変する社会の中で同和問題の現状と課題を考えるという内容で、近畿大学人権問題研究所主任教授の北口末広先生より講演をいただきました。その前提として、「人口変動と科学技術の進歩」「不祥事と過失が致命的な打撃になる時代」とネット社会のリスクについてお話されました。
電子空間をはじめとするネット上の現実と人権教育の課題で、現代はネット上での差別事件や差別扇動が横行している、と実例を交えてわかりやすく説明していただきました。あおり運転の犯人と一緒にいた女性と全く別人の情報がSNSで拡散され、被害者になってしまったが、未だに拡散され続けているとのことです。ネット情報に負けないネットリテラシー教育の充実の必要性を訴えられました。
情報リテラシー教育と人権教育が重要な課題となると言われました。差別問題を解決するにはいかにシステムを作るか、であり、国際法学者オスカー・シャクターの言葉に「法は人の行為を変え、行為は人の態度を変える。さらに心を変える」とあります。差別意識撤廃と人権感覚醸成のためには、人権教育とシステム(法制度等)の両方が求められるとの結論でした。
17日には建設委員会が開催され、私は「建設工事における新型コロナウイルス対応について」を質問しました。新型コロナウイルス感染者が、県内でも発生しており、日本国内だけでなく全世界がその脅威に驚き、対応に追われています。その中で、建設局において、県発注の建設工事における発生状況はどうか、現状を把握や発生が確認された場合の連絡体制はどのようになっているか聞きました。
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